2009年11月02日

要求管理の悩み

前回[記事]の続き。

(個人的には)適当な事ばっか言っていた昔の偉い人で、唯一感銘を受けた言葉がある。
「ソフトウェア(製品)を作る決断をするのは簡単だよ。難しいのは、作り続けることだ。」

traceability(追跡可能性)は、あやふやなものまで適用できるのか?

トレーサビリティの用語とは、以下の通り。

考慮の対象となっているものの履歴、適用又は所在を追跡できること(ISO 9000(JIS Q 9000)の用語より)

不確かさがすべて表記された切れ目のない比較の連鎖によって、決められた基準に結びつけられ得る測定結果又は標準の値の性質。基準は通常、国家標準または、国際標準(JISZ8103:2000計測用語より)

ソフトウェア開発においては、要求分析〜テストといった一連の作業は紐づかなくてはならない。要求の変更があったら、それに伴う設計・実装の変更は勿論の事、どれだけそれがインパクトを与えるかという影響度が分かる必要がある。

一番分かりやすい(導入しやすい)のが、バグの修正だと思う。フリーのBTSとバージョン管理システムを導入すれば大抵連携できるので、バグ票からどのコードを修正したのか辿る事が出来る。

他にも、SRS(Software Requiament Specification)とテストケースは、まだ貧弱だと思うけどTestLinkで出来る。

そういった感じで、各成果物で関連を張れるものは少しずつ出ているが、ソフトウェア開発全体をサポートするほどではない。(そこも狙っているのが、IBMのJazz Platformなのかな?)

まぁ、全体は個々が出来始めたらどんどん繋げていけばいいだけだから、そんなに難しくない(本当かな?)と思っているのだが、自分の中で完全にお手上げなのが、SRSより上のユーザー要求だったり、データ分析結果だったり、ソフトウェアの定義に入る前の段階の成果物。

以前、開発ツールを作っている人人と話した事があるのだが、要求分析のツールはなかなか売れない。それは値段とか問題ではなく、強いソフトウェアが既にあるから、攻略が難しいとの事。それは、皆知っている「Excel」。

要件管理のツールとかは、網羅性とか追跡可能性とかを実現するために、ある程度制限(フォーマット化)された入力を求められる。それが、どうしてもユーザーに受け入れられず、自由に描けるExcelから抜け出ない人が多いとの事。

正に、今そこに嵌っている。要求分析では、ユーザーの声(文章)だったり、手元にあるデータ(表)だったり、分析した結果のモデル(絵)だったり、さまざまな成果物の形の集合になっている。その様々な表現結果とSRSや設計ダイアグラムに一体どのように追跡性を張ればいいのか、一向に答えが見えない。

このあやふやな形をとらざるを得ない要求分析の部分と、厳密さが求められるソフトウェア作製の部分、これをバージョン管理システム等を利用して、どういう関連を張り維持していくべきなのか。

そういったものが出来ないと、いつまで経ってもシステマティックに連続性があるビジネスが構築できない。



posted by MINE at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | ソフトウェア開発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | edit
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