ひょんな事から、ITシステム(俗にいうEnterprise系?)に関わることになったので、せっせと勉強をしている。
今までプロダクト(IPA的に言うと組み込みになるのだろうか?組み込みじゃないけど)一筋にやってきたので、なかなか分野が違うと勝手がわからない。ってか今回のターゲットが調達だしね。自分で作る部分が、接続部分だったり、拡張部分だったりするので、作りそのものより如何にビジネスにフィットする有ものを探してくるかというのが一つのポイントになるのだろう。
システム部門、再生への道[IT pro]
この記事によると、システム部門のシステム充足状況と必要な能力のギャップは、IT戦略・企画策定と改善提案にあると出てる。
システム部門が御用聞きになっており、経営に対してITシステムがどうあるべきか提言・合意できていないのが問題という。
では、ITシステム部門がどうあるべきかというと、「システムを用いてビジネスを変革する集団」の役割を担うべきだということ。具体的には以下の4点を実践する。
- 事業のコア/ノンコアを見極める
- 柔らかいアーキテクチャーを構築する
- ITベンダーと協調関係を築く
- ビジネスに貢献できる人材を育成する
1つ目の「事業のコア/ノンコアを見極める」は、市場調達困難度と競争差別化への貢献度という二軸で、リソースの集中投下する領域を決める。
その際に気を付けないといけないのは、競争差別化という軸。競争差別化領域であっても、IT貢献可能性が無い領域では意味が無い。また、コア/ノンコアを見極める際に、「こだわり」と「割り切り」が必要。また、時間による変化に対応するために、定期的な見直しが必要だということ。
2つ目の「柔らかいアーキテクチャーを構築する」は、アプリケーション、データインタフェース、インフラストラクチャーという構成が如何に変化に強く作られているかということ。データインターフェースもコード統一を進めていくべきだが、闇雲に全部統一してしまうと、運用に負荷がかかるので、本当に必要なものを見極める必要がある。
3つ目の「ITベンダーと協調関係を築く」は、パートナーと言えるベンダーとの関係づくりが大切である。IT投資の四象限で分けたものから、それぞれにあったパートナーと共に達成可能なゴールを設定する必要がある。
4つ目の「ビジネスに貢献できる人材を育成する」は、今まで保守などをやってきた人員がいきなり経営戦略とかの話を出来るわけがないので、それが出来る人材を育てていかなくてはならない。システム部員を社内コンサルタントに変えるということである。
自社にすげー当てはまるなと思いつつも、概念的には進む方向が少し見えてきた気がする。
海外進出時の課題は人材の確保・育成[IT Pro]
あわせて、IT部門の人材についての記事があったので。
グローバルレベルのIT戦略立案が出来る人材確保には苦労しているようだ。
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